CNY in KL-2021


 2021年1月13日、マレーシアでは新型コロナウイルスによるパンデミックを受け2度目の活動制限令(MCO)がスタート。多くの地域がクラスター発生によるレッドゾーン(感染者数が多く、注意を要する地域)に指定されている。


 これらの写真はレッドゾーン指定地域。通常なら大渋滞の道路だが、現時点で走行している車を見かけることは皆無だ。賑やかだったショッピングモールからは人影が、人気のレストラン街からは店舗が消えた。見かけるのはフードデリバリーを含む物流関係者や車両のみ。経済悪化の影響はじわじわと目に見えて広がり、以前は建設現場からの騒音に眉をひそめていたが、それすらも恋しくなるほど辺りは今、静まり返っている。

 一方、食料品店の前では行列が見られ、人々の生活の営みがあることにほっとする。自炊の増加を受け品揃えに変化が生じているのは周知のとおりだが、ここのところ、納豆を取り扱う店が増えている。とある店では一つの冷凍庫がたくさんの種類の納豆で埋め尽くされていたのには驚いた。免疫力を高めるには納豆がいいと現地で口コミが広まっているらしい。


 一方で、生鮮野菜がめっぽう手に入らなくなってきた。大雨の影響と輸送費の高騰による品薄かつ値上げにはなんとか堪えてきたが、ここ数日の品切れ状況はただ事ではない。店主に話を聞いたところ、「近隣の食料品店のスタッフが感染した。一時的に店舗が閉鎖されているから周辺店に客足が流れているのかもしれない。うちの店でも品薄だよ。でも、早晩元の状態に戻るだろう」と言う。差し当たりとのことで、ひとまず安心した。


 経済状況の悪化は、私立学校やインターナショナルスクールに通う児童生徒にも影響を与え、1人、また1人と学び舎を後にする生徒が出始めているという。非現実的だったことが確実に今、日常になりつつあるのだ。