国家安全保障会議(NSC)は1日、条件付き移動制限令(CMCO)に関する標準作業手順書(SOP)の詳細を発表した。
NSCは、SOPについて、公衆とビジネス領域の両方における健康に関するリスクの軽減を目的としている一方で、国の医療サービスが制限なく拡大していくことを防ぐことを目的に作成されたとしている。その中で、新型コロナウィルスの大流行は依然、真の脅威であるとし、引き続き国民の健康と安全を確実なものにしていくという。
また、新型ウィルスの発生症例が増加し、さらに流行が広がる場合は、移動制限令(MCO)やその他の措置を実施する。ただしその場合は、国の景気回復に対する取り組みに影響を及ぼすことになるだろうと言及した。
政府は、SOPが遵守されないケースについて、営業許可の取り消しやその他措置などの法的措置を取るとし、保健省や警察、その他の規制機関と協力して、SOPが順守されるよう監視していく。そのうえで、各事業が最新の動向について規制機関と定期的に連絡を取り合っていくよう促している。
CMCO期間に禁止される活動の一覧は以下の通り:
エンターテインメントとレクリエーション
映画館、カラオケ、テーマパーク、美術館、大道芸や路上パフォーマンスなど
祝典、パレード、集会など
宗教パレード、モスクや礼拝所での集会などを含む宗教活動、軍隊や警察などによる(パレードなどの)式典や祭典、近親者以外とのハリ・ラヤのお祝い(ハリ・ラヤに伴う移動に関する詳細はのちに発表予定)
カンファレンス(会議)とエキシビジョン(展示会など)
キャリア・エキスポ(就職説明会やイベントなど)、ウェディング・エキスポ、旅行パッケージなどの販促(プロモーション)、セールス・カーニバル、大規模グループを含むすべてのタイプの会議
教育
学校の授業中のスポーツ、対面する部活動、あらゆる形の学校集会、10人以上の参加を必要とする式典やプログラム
スポーツ
大勢の応援団を巻き込んだ大会や協議会(スタジアムなど)、体育館などで行うすべての屋内スポーツ、スイミング・プール、ラグビー、ボクシング、サッカー、バスケットボールなど人と人との接触があるスポーツ
ソーシャル・アクティビティ(社会的活動)
宴会、結婚式や記念式典などその他活動を含む
交通機関
クルーズ船
店舗あり事業、店舗なし事業、建築業、店舗業、小売業、飲食業
一度に多数の顧客を抱える場合(半径1mの計算が必要)、ラマダン・バザールやハリ・ラヤ・バザールなど
従業員用の宿泊施設(CLQ)、ホステル、製造業やその他セクターのホステル
訪問者の受け入れ、社交やチームで行うスポーツなど、行事での祈りや礼拝活動、機械(エレベーターやエスカレーター、ボイラーなど)の設置及び整備、建設現場におけるタワークレーン、10人以上のグループでの作業
ファッション衣料品店
衣類の試着
洗濯(セルフ・サービス・ランドリー)
店舗での衣類をたたむ行為
対面講義、セミナー、コース、トレーニング
農業分野における品質証明など
理髪店と美容サロン
銀行と金融サービス
金融機関の敷地外、または、公共の場所などでの営業やマーケティング活動は通知があるまで、許可されない。
森林管理
森林エコツーリズム、森林研修、採鉱および採石、(爆発物などによる)試験及び実践のための新しい理論の出願など
農業全般
顧客による訪問、農作物の販売、果物を食べる催し、コースやセミナー、農業研究所などによる招集、鶏肉、卵、肉など畜産物のオークション販売など
釣り
遊漁活動、マリン・パーク・センター、展示会、水族館など
クリエイティブ・アート
撮影、イベント、コンサート、スタジオや公共の場で行う公開プログラムなど
文化と芸術
来場者とアーティストが交流する展示会など
観光とホテル
ラグビーや体育館、スパ、サウナ、ラウンジ、スイミング・プール、会議室、セミナー・ホール、トレーニング・ルーム、(ビュッフェ用の)レストランやカフェなどのホテル施設の利用のみ。(ザ・サン・デイリー/5月1日)