飲食店、最大70%の損失:ペナン

 ペナンで一流の味を提供するホーカー(低価格で食べ物を提供する飲食店や店舗などを集めた複合施設)の業績が少なくとも70%落ち込んでいる。規制は緩和されつつあるが、ビジネスは依然厳しい状況だ。


 ロティ・チャナイ(インド料理。フラットブレッドをカレーにつけて食べたり、砂糖やバナナなど挟んだデザートなどの種類もある)を提供するレストラン・オーナーのナイナ・モハマド・ロウサー氏(52)は、政府による移動制限措置が発表されてから3週間は営業を停止し、その後は持ち帰りのみで営業していたが、26日から店内での飲食も開始する。店内での営業再開に向けて、顧客だけでなく従業員の安全を憂慮していたが、顧客が店内に入る際に検温、手の消毒を励行し、個人情報の詳細を簡単に書いてもらい、「慎重に検討した結果」の決断だという。


 「以前は朝だけでも200個のロティ・チャナイを売っていたが、今は一日にかろうじて70個売る程度」とし、政府の移動制限措置による影響は大きい。だが、今年はラマダン・バザールがなくなったため、顧客がムルタバ(ひき肉や野菜をロティで挟んだパリッとした食べ物)などを求め来店してくれたといい、「お陰様でラマダンになってからは、ビジネスが少しずつ戻りつつある」とアー・キー通り(Lebuh Ah Quee)にあるレストラン内で語った。


 ペナン・ロードで同州一のコンフォート・フード(ホッとする、故郷の味を感じさせる家庭料理の意)として名を馳せるチャー・クイ・テオ(米粉麺の焼きそば)の店を営むオン・チェン・チュー氏(61)は、「売り上げは80~90%にまで激減した。店を始めて35年、ビジネスは一番最悪の状況にある」と語る。


 「4月8日から営業を再開し、その時点ではまだ持ち帰りのみだったが、5月18日から店内での飲食が許されるようになった。かろうじてビジネスは上向きつつあるが、まだ低調だ」と語る。週末を挟む連休などの長い休みの時は、いい時で300皿近く売れていたと規制施行以前を振り返る。ソーシャルメディアなどで料理を紹介し、店の営業再開を顧客に広く知らせるなど息子の後押しもあるが、「今は1日20~30皿にとどまる」と悲嘆を隠せない。


 また、スタッフに給料を払えないため、営業しないことを決めたホーカーも多いという。同紙は「むしろ休んで、みんな家にいたほうがいい」と話すが、「我々のビジネスは観光客に大きく依存している。州をまたぐ移動が許されないため、多くの企業のビジネスに影響が出ている。ワクチンが早く開発されてほしい」と期待を込める。


 エア・イタムでラクサ(ココナッツミルクを使ったカレー風味やタマリンドや青魚を使った酸味のある麺料理。現地によっていろいろな種類がある)店を営むアン・カー・オン氏(43)は、5月8日から持ち帰りとデリバリーのみで営業を再開したという。


 「ビジネスは70%減まで落ち込んだ」と話すが、店内で食べたい顧客に対して、近くのカフェと点を組んでラクサをデリバリーを開始した。「顧客はコーヒーショップで飲み物を注文することで、双方に利益となる」といい、持ち帰りを希望する客には、出来上がりまでの時間、ほかの客との距離を十分に取るようにアドバイスしている。(ザ・スター/5月28日)

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