教師や保護者、黒い靴校則を支持

Updated: Mar 18

 マズリー・マリク元教育相が導入した黒靴政策への論争が再び高まりを見せている。


 多くの保護者や教師が賛同した同規則だが、同氏の辞任後、一時的に同相を引き継いでいるマハティール首相は「学校で履く靴の色については関心がない、茶色、黒、灰色、白、どんな靴でもいいと」と述べ、これに対する様々な反応が相次いでいる。


 各州の教師や保護者の大半は、子供たちの時間だけでなく、保護者のコスト節約にもつながると、マズリー氏の政策を支持している。サバ州・コタ・ベルドの教師、シティ・ラジア・ラムリー氏は「靴の色を小さな問題と見る人もいるが、実は学生の規律を守るために役立っている」とし「靴の色を白か黒とすることで、生徒たちはルールに従うということを訓練される。だが、白だと汚れが目立ちやすく、それを気にする生徒が出てきて、クラスのムードに影響する。だが黒い靴にしたら、気にする人がいなくなった。生徒たちはより勉強に集中できるようになった」と語った。


 同氏は、マハティール首相の“どんな色でもよい”とのコメントに対して「よくないアイデア」と言い、どんな靴ならよいのかというガイドラインを学校が提供するために、新たな問題を生み出す可能性があるとした。また「最新の流行服で学校に来るのが好ましくない理由は、違う環境を生み出す可能性につながるから、とし、生徒は勉強するために学校にいるのであって、美しい靴を見せびらかすためではない」という考えを示した。「皆が同じ黒い靴を履いていれば、だれが買う余裕があり誰がないのかわからなくなる。名札やバッジをつけることのような小さな問題かもしれないが、これは生徒のためでもある」。


 サバ州・ペナンパンの教師、ファリエザ・ラブサ氏もラジア氏の考えに同意し、高価な靴を買う余裕のある保護者はそう多くないことに触れた。また、黒い靴なら学校行事にも使えるので、新たな靴を買う必要もない、という。その上で、政府の“どんな靴でもよい”という声明に対し「全ての学校に対する最終決定を報告すべきだ」という考えを示した。


 コタ・キナバル・プタタン出身のビビー・ドーティーさんは、二人の小学生の母親だ。「白い靴を常にきれいに保つには、活発な子供がいるとなかなか難しい」と言い、「黒い靴であれば私が罪悪感にとらわれなくて済む」と言って笑った。同様に、小学生の児童の保護者であるマーデリン・マッサさんも「黒靴ポリシーが導入されてから、靴を白くするために洗って乾かす時間が無くった。時間を大いに節約することができるようになった」と言う。もちろん、白い靴を洗うことで子供をしつけるという考えにも理解を示したうえで、洗い物や洗濯、アイロンがけなど他のことでも学ぶことができると独自の考えを語った。


 また、タンジュン・アルに住む7歳の生徒の母親、アフィザ・ジスリさんは「黒い靴は学校の標準色であるべき。多くの学校でこの規則が選ばれてきた」と指摘しながらも、この問題を大局的に見て、変わりゆく世界を考慮する必要があるという考えを述べた。その上で、政治家は政治の道具として論議すべきではなく、教育現場や保護者の意見も考慮したうえで議論を交わすべき、と結論付けた。 (ボルネオ・ポスト、1月30日)

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