女子割礼止めて SISが祈り

Updated: Mar 18

 シスター・イン・イスラム(SIS)は女子割礼(女性器切除)がコーランで認められていないにもかかわらず、プトラジャヤがこの儀式を支持し続けていることに失望の声を上げている。


 6日、国際女性器切除ゼロ・トレランス・デーに関するFMTニュースのメールによる取材で、NGOはマレーシア政府が女性器切除、いわゆる女子割礼(FGM:Femail Genital Mutilation)をマレーシア文化の一部であると繰り返し言及していることを指摘。※2018年11月の国連人権理事会によるマレーシアに関する普遍的定期的審査(UPR)の報告を参照。


 FGMは女性性器の外部の一部、または全部を切断もしくは除去する行為で、SISは世界保健機構(WHO)が分類した4つの方法のうち2つがマレーシアで実施されていると説明。そのうちの一つはクリトリスの一部もしくは全部、または、それらの部分を取り囲む皮膚の部分を全除去、もう一つは指針やピアス、また切開や削除、また焼灼(しょうしゃく)など非医療目的で女性器を傷つける方法。


 FGMは宗教的信念と文化的義務から行われれているといわれているが、イスラム教は女の子の割礼を奨励していない。この慣習はイスラム教ができる前の時代にさかのぼって始まったと言われる。


 これに伴い、エジプトの宗教基盤の柱の一つであるダル・アル・イフタ・アル・ミスリーヤは、アズハル大学のアル・アズハル、アル・シャリフと同国の宗教支援者と並んで、2018年5月に全てのFGMの宗教的禁止を宣言。「身体を傷つけるFGMを禁止することは、全てのイスラム教国における宗教的義務である」と述べた。


 加えてSISは、サウジアラビアやモロッコなど多くのムスリムがいる国々でFGMを行われていないことに言及。マレーシアでFGMの根絶の妨げになったのは、多くのムスリムの間で女子割礼が“ワジブ(アラビア語由来で義務の意)”、かつ、文化の一部として信じられてきたことによるものだという。また、2009年のマレーシア・イスラム開発庁(JAKIM)のファトワ(イスラム教指導者が出す法令:宗教令)が女子割礼は必須であると述べたことも大いに影響しているという。このファトワについて実際の報道はなかったものの、「個人やコミュニティにおける意思決定の場に大きな影響力があった」とSISは指摘している。


 ガレン保健社会政策センターは、健康の観点からみてもFGMの必要性やそれによる効果のを正当化する科学的なデータや医学的証拠はない、と言及。同CEOのアズル・モハド・カリブ氏は、FGMは衛生状態の改善や性感染症の予防などが目的の男性割礼とは異なると指摘し、「医療上においても宗教上の義務においても、何のメリットもない女性割礼をなぜ行うのか」と疑問を呈した。また、保健省もよる全ての公共施設で女子割礼を禁止する通達があったことにも言及、「同省は公共、私立にかかわらず全ての医療施設において、この女子割礼の禁止を適用すべきだと述べ、「乳幼児や少女らを女性割礼の危害から守るべく、同行為を犯罪とするべき」と声を上げている。(FMTニュース、2月6日)

© スダマカンマレーシア情報. For Your Media, Corp. All rights reserved.