国内ホテルの15%が営業停止の可能性

 マレーシア国内のホテルの約15%が、新型ウィルスのパンデミックにより、営業を停止する可能性があることが分かった。


 4月16日にマレーシア・ホテル協会(MAH)が実施した調査によると、ホテルの50%が事業停止を検討中、ホテル経営者の35%が一時的に事業を停止する予定だと回答した。


 同協会のヤップ・リップ・セン最高経営責任者(CEO)は、「一部ホテル事業者の中には、年末までの休業を検討しているところもある一方で、新型ウィルス向けのワクチンが開発され次第、事業再開するところもある」と本紙に語った。


 現在、マレーシア国内には、バジェット・ホテル(低価格ホテル)を含め、4880のホテルが観光・芸術・文化省に登録されている。


 ホテル業界は、移動制限令(MCO)下で運営が認められる必要不可欠なサービスの一部とされているが、現在、新規顧客の受け入れを禁じられており、同規制が施行された3月18日以前にチェックインした人のみサービスの提供が許されている。飲食はルームサービスのみ、それ以外のサービスやホテル施設内の利用はできない。


 同CEOは、「同国市場におけるホテルの客室数の供給過剰も、一連のホテル閉鎖につながった要因」と指摘しつつ、「普通の家が観光宿泊施設に変わり、税金を払わず、国の規制管理下をすり抜けていることも、状況悪化に拍車をかけている。観光需要の低迷に伴い、供給の調整が必要だ」と述べた。


 閉鎖はいつ頃始まるかとの問いに対しては、「現時点ではわからない」としつつも、「今後数週間以内に起こる可能性はある」と示唆。さらに、「規制がいつまで継続されるのか不明だったこともあり、当初“様子見”戦略で対応していた」経緯を説明した。そのうえで、「同規制がさらに延長された今、多くのホテルが今後数週間で、事業継続に関する最終的な決断を迫られざるを得なくなるだろう」と述べた。


 同規制の延長により、ホテル経営者はより損失を負担することとなり、業界回復が先送りされることになったものの、同CEOは、「保健省は、同国におけるウイルス拡大を阻止するために最善を尽くしている」と改めて強調した。


 また、「MAHは今後のホテル業界の回復が鈍化する見通しを示したが、同規制が解除され次第、国内観光に注力していく」と述べた。一方で、ともに厳しい局面に接している航空セクターに関しては、(今後の回復について)必ずしも同じ道を歩むことにはならないとの見方を示した。そのうえで、「近いうちに観光客数が元に戻るとは考えにくく、緩やかな回復となるとみている。業界全体では来年の半ばごろまでに回復すると予測している」と述べた。(ニュー・ストレート・タイムズ/4月26日)

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