乾麺で一品 KL風 うどんで“ドライ・ホッケンミー” 

 クアラルンプールのドライ・ホッケン・ミーは、小麦粉でできた太い麺と豚肉、エビ、キャベツなどを炒め、ダーク・ソイ・ソースと絡めた焼きそばで、見た目の濃い茶色のソースが特徴的です。1927年頃にこの地に出現したこの焼きそば、約100年の時を経て今もなお、広く深く人々に親しまれる国民的食べ物です。


 一口にホッケン・ミーといっても、地域によって見た目も味も大きく異なります。ペナンの場合はプラウン・ミー(エビ麺)とも呼ばれ、エビのだしが存分に入った赤いスープの麺が特徴。一方、カラマンシー(マレーシアやタイが原産の柑橘類)を絞ってサンバル・チリ(唐辛子ペースト)と食べるシンガポールのホッケン・ミーは塩焼きそばのような味わいです。エビの殻などをペースト状にしてだしに使ったペナン風は大戦中に広まり、少量のダーク・ソイ・ソースを使って炒めたウェットスタイルのシンガポール風は戦後に登場したとか。


 元祖KLバージョンは、魚のだしが隠し味。さかのぼること1905年、当時、中国の福建省安渓県からカンポン・バルへ移民としてやってきたウォン・キアン・リー(王金蓮)氏によって作られたと伝えられています。移住当初、故郷・福建省の味の汁麺が人気商品となり生計を立てていた彼は、似たような汁麺を売る店が増え始めたことから、何かオリジナリティのある商品を作ろうと思案。そこで、故郷のルーツ甘いダーク・ソイ・ソースを使ったを焼き麺を思いついたとか。炭火を使って炒めるこの “福建(ホッケン)ミー(麺)” の登場です。大地魚と呼ばれるヒラメの干し物を粉末にしてだしに使い、1927年頃から、ペタリン・ジャヤの屋台で売り出して爆発的な人気を誇り、全国へ広がっていきました。


 この伝統的な味、家庭にある食材で作れます。うどんなど小麦粉を使った乾麺をゆでて、野菜と調味料とあえて炒める焼きそばの要領です。地元の味を自宅で再現、ぜひ、お試しあれ。

材料

うどん(乾麺)2袋

にんにく 2片

小松菜(ホウレンソウやチンゲンサイなど緑の葉物、一把。白菜などで代用も可)

魚の練り物(かまぼこやさつま揚げ、ちくわやなるとなどでOK)をスライスする(量はお好みで)

豚バラ 100g

えび 8~10尾(お好みで)

ナンプラー(魚醤) 小さじ1

ブラック・ソース(ダーク・ソイ・ソース:さらっとした普通の醤油よりも、とろっとした甘い濃厚な醤油)大さじ3 ※Lee Kum Kee premium soya sauce 大さじ3




塩・こしょう 少々

カラマンシー(Limau Kasturi : Calamancy、なければレモンやライムなどの柑橘類で代用)




作り方

1)沸騰したお湯でうどんをゆでる。ゆであがったら、水切りしておく。

2)フライパンでにんにくを炒める。

3)豚バラを投入し、火が通るまで炒める。

4)塩コショウをまぶしておいたエビを投入し、火が通るまで炒める。

5)小松菜などお好みの野菜を入れて、炒める。

6)ゆであがったうどんを入れて、具と混ぜ合わせる。

7)調味料を投入。ブラック・ソース(ダーク・ソイ・ソース)、Lee Kum Kee Premium soya sauce、ナンプラーを入れて、まんべんなく混ざるよう、炒める。

※炒めてる最中に麺が乾いていたら、その都度、水を少し足す。

8)最後に、塩・胡椒で味を調整して、できあがり。

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