乾季到来 水不足への対応準備へ

 マレーシアの国家上下水道委員会(SPAN)は、乾季における水不足の混乱に備えるよう促している。


 水・エネルギー調査協会(AWER)のS.ピアラパカラン社長は5日、「乾季入りしたことに加え、新型ウィルスの大流行を背景に定期的な手洗いが推奨されている。二重の打撃だ」と述べた。


 そのうえで、5月、6月に予測されている干ばつについて「政府は新型ウィルスの対応に追われている間は、水不足への対応ができないかもしれない。異常な状況に直面しているため、最悪の事態に備える必要がある」と本紙に語った。


 同氏はまた、乾季突入で水の消費が増えると予想したうえで、「スンガイ・ブロー地域の断水は想像しがたい。この地域にある政府系病院で新型ウィルスの患者を治療しているため、大きな問題に発展する」ことに言及。また、「政府、SPAN、および、他の水道管理会社に状況を注視、対応するとともに、私たちは、ウィルスや水関連の感染症の拡大を防ぐために引き続きよい衛生習慣を続ける必要がある」と述べた。


 今、世界では、水不足を回避するために、「手を洗う際には、蛇口の水を止めよう」というキャンペーンが行われている。


 同氏はまた、ペナンやクラン・バレーについて、貯水量の減少、また、水汚染が起きた場合、大きな影響を受けると指摘、またこの2地域に加え、ペタリンジャヤやマラッカ、ジョホールなども、水の供給が止まるリスクの高い地域は迅速な行動をとる必要があると強調した。給水車は、新型ウィルスの患者を治療している地域や、ホットスポット対象地域にスタンバイされることになるため、(地域の消毒の際に向け)私有物などは撤去しておくようにと説明した。


 一方で、多くの事業所が一時的に閉鎖、もしくはフル稼働していないため、一般家庭用以外の水の消費量は減少しているが、今月のラマダンと5月のハリラヤが近くなるにつれ、(水の)消費量が急増するだろうとみられている。飲食業界がこのお祭りシーズンに伴うクッキーや珍味などの食品の製造準備を始めているためだ。


 同氏は同規制下における国内の水の消費量は5~10%増加するとみており、「一般的にマレーシア半島とラブアン連邦直轄領の家庭用水の消費量は2018~2019年のSPANによると約60%だが、本規制下において人々は外出しないことから65~70%に上昇するだろうとみている」と述べた。(ザ・サン・デイリー/4月6日)

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