ドリアン価格 急落 新型コロナウィルスの影響で:ペナン

Updated: Mar 18

 人気のドリアン“ムサン・キング(猫山王)”の価格がペナンで20~50%下落した。新型コロナウィルスの影響により、マレーシア人が外食を避けるようになったことに加え、中国への輸出が大幅に減少、国を訪れる観光客の減少し、これらを背景に市場は過剰供給となっている模様。


 だが、ここのところの好天候のおかげで、ドリアン収穫の最盛期を迎える年半ば頃には、高い収穫量が予測されている。


 ペナンのドリアン・トレーダー、タン・チー・キート氏によると、ムサング・キング1キロの価格はこれまでの55リンギから、現在24~33リンギにまで落ち込んでいるといい、「新型ウイルスの大流行で、困難な事態に直面している。最大の対輸出国である中国からの受注は旧正月から70%減少した」と述べた。また、健康への影響を不安視した多くの観光客が旅行を取りやめていることにも触れ、商いが急速に鈍化している現状を嘆ぎ、「(ウィルスに)感染するのが怖いから旅をしない。だがペナンでは雨が降らない熱い天気が長いこと続いているから、今年のドリアン供給量は予想以上になるだろう。とても残念だ」と付け加えた。また現在、ドリアンの開花が真っ盛りだが、「3月の雨季の時期は量や質に影響が出やすいので、慎重に対応する必要がある」ことにも言及した。


 ペナンのマカリスター・ロードで店を構える、ドリアン・セントラル・ビジネス・パートナーのリム氏は、今回のウィルスの影響で「客足が50%減った」という。同店舗を訪れる顧客は中国、インドネシア、シンガポール、香港など。クルーズ船からの訪問客もいるが、「ウィルスの流行が観光客を足止めし、ビジネスを取り巻く環境は悪くなっている」とこぼす。


 同氏はまた、「地元の人々はオフシーズンには滅多にドリアンを食べない(シーズンは5~7月)。来るとしても外国からの旅行客を伴って試食に来るぐらい。春節以来、ムサン・キングの価格は20%も下落している」と語った。


 ドリアンを売るL.Y.アン氏も、「同ウイルスの大流行は、ドリアン・ビジネスを含む卸売り市場全体へのインパクトとなった」と言う。今、ドリアンが開花しているが、「経営者らは今年、高収量になると期待している」としたうえで、「ペナンのドリアンは、主に地元の人々や観光客を中心に売られる。中国への輸出はしていない」と説明。マレーシアの他州のトレーダーの多くは中国に輸出しており、これが叶わなければ、ビジネスへの影響は必至だ、とコメントした。


 同氏は、「ペナンでのドリアン価格を予測することは難しい」としながらも、「市場の需要と供給によって更なる価格下落もあり得る」と述べた。(ストレート・タイムズ、2月19日)

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