マレーシアリンギ、下落基調 コロナウィルスの恐怖が世界に拡大

Updated: Mar 18

 新型コロナウィルスへの懸念が世界に拡大しつつある中、来週のマレーシアリンギは心理的節目の4.10リンギの水準を試す見通しで、依然トレンドは下落基調にある。


 FXTMの市場アナリスト、ハン・タン氏は、投資家はコロナウィルスの大流行に関するニュースへ対応など、マーケットはリスク基調にあるとし、「年初来の対ドルマレーシアリンギの上昇がリスク回避で打ち消されたことから、投資家がリスク資産を取り戻すには、この状況が安定したという明らかなサインが必要だろう」と述べた。


 リンギは米中貿易への懸念や米テヘランの地政学的緊張、また、コロナウィルスの発生などによる世界的な懸念が広がり、過去3カ月で1.93%下落した。加えて、世界保健機構(WHO)が31日、この新型ウィルス拡大について「世界的な緊急事態」として宣言したことにより、世界的規模の経済懸念を引き起こす可能性が高まったことから、世界の株式市場はその後の成り行きを注視している。


 同氏は「今回のウィルス大流行による需要の低迷が予想され、世界的な生産活動が長期にわたり後退する可能性が高まりつつある。2020年の世界経済見通しは減速するだろう」と指摘したうえで、「リスク回避が続く限り、対ドルリンギは、4.10リンギの水準を維持する可能性がある」と述べた。しかし、来週発表される予定の12月の鉱工業生産や対外貿易統計を含む国内経済指標に予想外の材料が出た場合、リンギの下げが緩和される可能性もある。そのうえで同氏は「リスクオフの地合いが薄れれば、対ドルリンギは4.05近辺で下支えられる見通し」だと述べた。(ベルナマ、2月1日)

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