パーム油価格、約12年ぶりの安値から回復

Updated: Mar 18

 マレーシアのパーム油先物指数は29日、反発して引けた。前日の大幅安を受け、11年ぶりの高値となった。生産高減少の見通しが支援材料となったが、急拡大しているコロナウィルスに対する懸念が相場を押し下げた。


 デリバティブ取引(CBDE)におけるパーム油指数の4月限の清算値は、取引開始直後、9.1%上昇。その後いくらか値を戻し、結局5.9%高の2,728リンギ(671.09米ドル)で取引を終えた。現地の市場関係者は「前日の下落を受けて、相場は調整局面に入っている。どれぐらい回復できるかはわからないが、(春節明けの)中国市場再開を待ちたい」と述べた。


 パーム油は、29日に前年比10%下落、実に12年以来の大幅安値となった。中国におけるウィルス感染の死亡者の急増、また、感染者が世界各国に拡大していることによる大きな懸念が広まったことによる。


 市場関係者の中には、「1月の生産減少の見通しにより、若干のサポートが入ったのではないか」と声もあった。乾燥した天候と使用する肥料の減少、また、一部の生産者によるコスト削減や、前の年の減産により、今年は生産が減少する可能性があるという。


 また、シカゴ商品取引所(CBOT)の大豆油価格が1.7%急伸したこともパーム油の支援材料となった。パーム油は世界植物油市場でのシェア獲得を目指しているため、関連油の価格動向に大きく左右される。

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